日本の教育現場 問題はてんこ盛り

るんたったのつぶやき

大人になって学生時代を振り返ると、現在の教育の在り方は大きく変わってきたように感じます。
保護者になって初めて、教師側の目線と親の目線が分かったと思う方も少なくはないのでしょうか?

戦後から時代の流れは凄まじく周りの環境を変えていきました。
次から次へと情報のアップデートが必要であり、国民にとってそれは吉でもあり凶でもあり。

情報が渦巻く世の中に、いつかは自分の子が放り出される。
なんとなく将来の不穏を感じ取っている子供たち。
なんとか我が子が自立してやっていけるよう神経をすり減らすようにして必死にサポートする親たち。
そんな親子の声に耳を傾けつつ、ルールだらけの社会に頭を抱える教師たち。
このような教育現場の行く末に、将来笑っている子供たちの姿は多くあるのでしょうか?

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つい最近、某有名塾の教室長の先生と話をする機会があり、現在の日本の教育現場についてどう思っているか聞くことができました。

「今の日本の教育はおかしいです。教育のスピードについていける子は良いけど、どんどんおいて行かれる子もいるし、逆に物足りないのにみんなと足並みを揃えなくちゃいけないがために、不満を抱いて過ごしている子もいます。

日本も昔は飛び級制度があったのですが、戦後いろいろありましてその制度がなくなってしまったんですよね。

だからね、みんな同じカリキュラムをやっていかないといけない。
万遍なくどの教科も受けて、試験もこなしていかなきゃいけない。
でも苦手なことってなかなか頭に入ってこないですし、やる気も無理やり出してる状態なんですよね。

子供たちはみんな得意不得意の個性がありますから、本当はその得意分野に時間と力を注いであげたいんですよ。
そうすると、どれだけ多くの子が得意を将来につなげられるか・・・。
子供たちの好きな分野で伸びてほしいから、蕾を摘むようなことはしたくないですね。」

私はこの話を聞いて、今の教育の在り方は日本だけの独断で決まったことではないということに驚きを隠せませんでした。
かつての暗い時代背景の中で、日本は管理されていたのでしょうか。

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昨今ニュースでも流れている、教師への負担。
それに対しての思いを打ち明けてくれた小学校の先生がいました。

「1クラス30人越えの子供たちを一人で管理するのは、大変ではないなんて言えないですよね。
本当にいろんな生徒がいますから。

今はスマホなどにより子供たちの知識も豊富なので、ああ言えばこう言うで、こちらが感情的になりそうな時もあります。
そして最近やはり教員の人数が圧倒的に足りないと私たちも感じます。
なので、子供たちに寄り添いたくても、寄り添いきれないと言いますか。

教育内容もどんどん変化していっているので、内容によっては私達でさえすぐに教えられる状況にないものにまで広がっています。
ですが、子供たちには教えていかないといけないので、必死に勉強していますよ。
余裕はないですけど、子供たちには笑顔でいてもらいたいので。」

学校という社会の中で勃発する問題に日々向き合い、保護者に連絡したり、子供たちと話し合ったり。
子供を見送った後は膨大な事務作業が待ち受けている先生方は、定時に帰ることはできているのでしょうか?
また、それに見合う収入を得られているのでしょうか?

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PTAの活動や地域の自治会活動に毎年悩む保護者達。
学校に送り出すのも、家に子供が帰ってきてからも、その間の時間もとにかく動き続けているという保護者に話を聞きました。

「自分の母親の時代は、PTAの役員になったら先生に子供を気にかけてもらえるから進んで立候補していたと聞いていました。
私はちょっとそんな勇気は持てません。

学校に行く準備がゆっくりな子供に朝から口うるさく声をかけて、ようやく行ったと思ったら今度は自分が仕事に行く番なので急いで準備します。
家事も育児も基本私がやるので。

学校のPTA以外にも地域別のPTAの役員もあって。子供が学童に行っていたら学童でも役員があるし、子供会があるならそこでも役員が回ってきます。
それから自治会の役員と、習い事でも役員があって。
完全にキャパオーバーですよね。

子供の宿題や受験にしても、親の介入が本当に増えたなと思います。
自分のことや生活のことでもいっぱいいっぱいですが、周りの子を見てると塾行かせないとまずいかなとか、ずっと何かに焦らされているようで、心労が尽きません。

子供たちの教科書を見てみると、あれ?私達の時ってこの年代でこんなに難しいことやってたっけ?
なんてビックリしてしまいました。
英語のレベルもとても高くなっていますよね。
でも、なかなか他国のように英語が身につかないのはなんででしょう?

子供も毎日頑張っているので、リフレッシュで外出しようにも今は全部WEB予約が必須のところが増えたので、スマホをしょっちゅう見て正直疲れますね。」

家庭を直撃する物価高や社会の動きが、最近の日本では上手く消化できていないように思います。
それでも希望をもって、笑顔で毎日を過ごすことを心がけている人たちが多くいるのも事実。
ルールに縛られすぎず、活気に溢れ、本来のジャパニーズマインドを取り戻せる日は来るのでしょうか。

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これまで一部の塾の先生・学校の先生・保護者からのお話を聞いて、今の日本の教育現場が揺らいでいるのは、以下のことだと思いました。

  • 社会全体がアンバランスな状態であること
  • 挑戦しようとする精神をつぶすようなルールが多すぎること
  • 課題を多く与えられすぎて、多くの人ができる範囲を逸脱して疲弊傾向にあること
  • できて当たり前のラインが高く、そこに達しない人ははじかれやすい世の中になっていること
  • マルチタスクを求められすぎていること

きっとまだ気づけていない点があると思いますが、日本は生きていくのに窮屈になっているように思うのです。

自分を認めてもらえる居場所と、お金と、安心して過ごせる家と、思いやりと、互いに尊重し合える人間関係、自分の好きなことができる時間。
これらから生まれるのは、「心の余裕」です。

この世の中に必要なのはまさに、「心の余裕」なのだと思います。
そんな「心の余裕」を持つにはどうしたら良いのか?を課題に考えていくのが、各々の一番の問題点を浮上し解決していく一つのきっかけとなるかもしれません。

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