【ダブルケアラー】一人じゃしんどい!育児と介護の両立

るんたったのつぶやき

皆さんは「ダブルケアラー」という言葉をご存じでしょうか?
「ダブルケアラー」とは、育児介護が同時期に発生する状態のことで、家族や親族等との近しい関係における複数のケア関係と、その他の課題対応を担うことです。

私は二児の母ですが、下の子がまだ未就学児の時に主人の親戚の伯母が体調を崩し、入院中のお見舞いや家の掃除等を任せられたことがあります。

伯母様はお一人暮らしで他の親戚は遠方に住んでいることから、近くに住んでいた主人へ連絡が来て、私が対処する運びとなりました。
私はフルタイムの仕事もしていましたが、職場に事情を話し、なんとか立ち回ることができました。

そして最近では同居のお姑さんが体調不良で倒れ、救急搬送をはじめ長期の通院付き添いなどの介護と家事と育児と仕事をやりくりしなければいけない状況になったのです。

その時、お姑さんが飼っていた高齢で寝たきりのワンコの介護もプラスであったので、今思うと私はトリプルケアをしていたのだなと、この記事を書いていて気付きました(笑)

このように、その時は突然やってくることもあるのです。
決して他人事ではなく、まずは簡単な知識を提供できたらと思い、ここに記していこうと思います。

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近年では女性の社会進出・晩婚晩産化・兄弟数の減少・地域やご近所さんとの付き合いの希薄化・高齢化による要介護高齢者の増加といった状況が増加傾向にあります。

内閣府男女共同参画局による「育児と介護のダブルケアの実態に関する調査」というものがあり、平成27年度の時点で未就学児の育児と家族や親戚等への日常的な身体的ケアを同時に行っているダブルケアを行う人は、全国で25.3万人もいます。

このうち、男性が8.5万人。女性が16.8万人と女性が男性の約2倍です。
中でも40~44歳が最も多く、30代~40代が全年齢層の約8割を占めています。

まさに働き盛り。
子供は成長するものの、習い事や受験と諸々親の介入なしでは難しいでしょう。

介護に関しても、食事の準備やトイレ・入浴の補助等サポートすべき点は多くあります。

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育児と介護。
どちらも身の回りのお世話がメインになりますが、ダブルケアラーの男女の負担感を挙げると、育児の負担感について男性は「肉体的負担感」がもっとも多く、続いて「経済的負担感」「社会活動の制約」「精神的負担」が挙がりました。

女性においても「肉体的負担感」が最も多く感じられ、他にも「社会活動の制約」「精神的負担」が挙がりました。

一方、介護の負担感については、男女ともに「精神的負担感」を最も多く感じているようです。

精神的にきついのはもちろんのこと、体力的にも経済的にも負担がかかります。
そのため、子供や他の家族・親戚の関係にも響くこともあるので、夫婦二人で問題を共有したいところ。

ですが、配偶者の理解不足や兄弟・親戚間での認識のズレも生じることがあり、どちらかというと女性の方に負担が偏っているというデータもあります。

ちなみに私は主人の親戚の皆さんと倒れた伯母様(主人方の)の今後について話し合った時、「あなた(私)にお金を払えばお世話を全部やってくれるのか?」と伯母様の妹さんから言われました。
他人同然の立ち位置の私でしたが、伯母様の介護を全面的に兄弟(他に3人います)全員が放棄する状況に絶句するしかなく・・・。

これが正に「親戚間での認識のズレ」だったと思います。

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育児と介護と聞いて、どんな内容を思い浮かべますか?
年代や環境。またその対象者の性格や健康状態によっても大きく変わりますが、なんとなく想像が膨らむようにざっくり挙げてみようと思います。

育 児
・授乳や離乳食の作成や食事補助
・おむつ替えとトイレトレーニング(人によってはかなりの試練)
・食器やおもちゃの消毒
・予防接種などの通院
・寝かしつけ
・おんぶ若しくは抱っこ(長時間)
・耳掃除や爪切り等の衛生管理
・運動をさせる
・母子手帳の記録
・運動機能上達補助や知能育成補助
・基本的な健康管理
・習い事の送り迎えや講師とのコミュニケーション
・本の読み聞かせ
・生活面の育成
・保育施設や学校の先生との連携
・一緒にお出かけ
・サイズに合わせた服選び
・沐浴や入浴
・学びの補助
・躾
・絆を深めるコミュニケーション
・メンタルケア
・受験対策

などいろいろ。
もっとありますきっと。

【介 護】
・食事とその介助
・トイレの補助
・オムツ交換
・通院付き添い
・薬の管理
・健康管理
・マッサージ
・爪切り
・買い物の補助
・コミュニケーション
・デイケアなどの施設との連携
・外出サポート
・各手続きの補助
・掃除

などなど。
育児・介護いずれも個人ごとに持病があったり、その人の性格によって大変さは大きく変わりますが、これらを両立させるというのは本当に大変なことなのです。

加えて自身の仕事や家事もあるので、自分の時間というものを考えられる時間はわずかではないでしょうか。

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絶対に一人で抱え込んではいけない育児と介護。

誰かに相談したい!
サポートしてもらいたい!


そう思うのは至極当然のことです。
まずは、配偶者や家族・親戚に相談できるとベストですね。
他にも職場に相談し、リモートワークにしてもらったり、役所の福祉課に相談して包括支援センター等の担当者とつながったり。

ダブルケアのカフェやコミュニティーとつながり、自分の状況にあったサービスへの足掛かりになったりと、支援への道はいくつもあります。

もしダブルケアをすることになったのでしたら、決して一人で考えることなく必ず誰かに相談できる環境を作りましょう。

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